仕切りのないオープンオフィスに潜むデメリットとは?

社員同士のコミュニケーションを活発化させるオープンオフィス。デスクとデスクの間の間仕切りやパーテーションをなくし、社員同士の顔が見えるレイアウトにすることで会話のきっかけを作る効果があります。しかし実はこのオープンオフィスには大きなデメリットが潜んでいることをご存じでしょうか? 

そもそもオープンオフィスとはどういったものなのか?そのメリットは?

大人数が集団で働くことのメリットの一つに常に同僚や上司などとコミュニケーションが図れ、新たなアイディアが生まれやすいといったことが挙げられます。オープンオフィスはこのメリットを最大限に活かすために考えられたもので、パーテーションや間仕切りといった物理的な壁をなくし、オープンな環境にすることで、コミュニケーションを活発化させようとするものです。

間仕切りがないオフィスのもうひとつのメリットは解放感

オープンオフィスのもうひとつのメリットとして、間仕切りなどがないことによる解放感です。目の前をさえぎる高い仕切りがないことで、気持ち的にも解放感を感じながら仕事を進めていくことができます。

実はデメリットも多いオープンオフィス

しかし、オープンオフィスはメリット以上にデメリットもあり、最近では海外を中心に多くの研究結果も公開されています。

例えば1998年にSimon Banbury氏とDiane C. Berry氏がイギリスの雑誌に発表した研究によると、オープンオフィスで働くことで生産性は66%も低下するという結果が出ています。また2013年にシドニー大学で行われた調査ではオープンオフィスで働く20~40%が視覚的なプライバシーがない点や室内温度に不満を感じていると回答しています。

ほかにも北欧の情報誌の報告では、間切りがなく他者と常にコミュニケーションがなされるオフィスでは、間切りがあって自分一人の空間を持っている社員に比べ、細菌感染などにより体調を崩す確率が62%も高くなっているという結果もあります。

オープンオフィスは解放感があり、コミュニケーションが取りやすくなる半面、周囲の物音や人の気配が常にあることで集中力が持続しないため、業務効率が下がるばかりか体調面にも悪影響を及ぼすというデメリットがあるのです。

オフィスにおける間仕切り、パーテーションの重要性

オープンオフィスのメリットを活かしつつも社員一人ひとりのプライベート空間を確保するには、間仕切りやパーテーションが大いに役立ちます。もちろん自分のデスクのほかに一人で仕事に集中できるスペースを作ることができれば、それがもっとも効果的ですが、オフィスの広さの問題ですべての会社におすすめできる方法ではありません。以下に具体的な解決法をご紹介します。

立ち上がった際に周囲の社員の顔が見える高さの間仕切りを置く

普段は集中して仕事をし、息抜きをする際に周囲の社員とコミュニケーションを図れる高さに間仕切りを設置することでプライベート空間の確保とコミュニケーションの両立が可能になります。

パーテーションを半透明のものにする

オープンオフィスでは周囲の騒音により集中力がそがれるといったデメリットがあります。しかし実は騒音によるストレスの一番の原因は、それが何の騒音なのかがわからないことにあります。そこでパーテーションを半透明にすることで、周囲の確認ができるようにします。

パーテーションを上手く活用して誰もが快適なオフィスに

自分のデスクの周りをすべてパーテーションで区切ってしまえば、プライベート空間の確保はできます。しかし社員同士のコミュニケーションは取りにくくなってしまいます。

オープンオフィスはデメリットが多いからやめようというのではなく、パーテーションを上手く活用してプライベート空間の確保しながら、コミュニケーションを取れる余地もしっかりと作ることが、誰もが快適に働けるオフィス作りの基本となります。パーテーションの有効活用は是非、オフィスレイアウトの専門業者に依頼しましょう。