居抜き物件のオフィス移転のメリット・デメリット

オフィス移転には様々な経費がかかります。新しいオフィスに入居するための仲介手数料、内装工事、ネット回線や電気、電話などのインフラ工事、什器やオフィス家具の廃棄、購入はもちろん、現オフィスの原状回復工事など挙げればきりがありません。そこでこれら移転にかかる費用を少しでも抑えるためにおすすめなのが居抜きオフィスへの移転です。今回は居抜きオフィスへの移転することのメリットについてご紹介します。

居抜きオフィスってなに?

“居抜き”とは不動産用語で設備や什器、備品、家具などが揃った状態で売買もしくは賃貸借される物件をいいます。元々は飲食店や旅館、店舗のほか工場などでよく見かけられました。最近ではまだそれほど多くはないものの、オフィスでも居抜き物件が見られるようになっています。

居抜きオフィスが出るようになった理由

飲食店や店舗に比べまだ少ないものの、居抜きオフィスが出てくるようになった理由として、長引く不況によってオフィスを退去する企業が少しでも移転経費の節減をするようになったことが挙げられます。居抜きという形で退去すれば、原状回復工事の経費が抑えられるうえ、まだ廃棄するまでもない什器や家具、備品などもそのままにして退去できるため、廃棄費用もかかりません。

さらに企業経営においても環境に配慮することが重視されるようになったことで、廃棄する什器や家具、備品が減る、または壁や床をはがすといった大規模な原状回復工事が必要なくなり、環境に優しい退去が実現できるということで、退去する側、入居する側の需要と供給のバランスが合うようになったことも居抜きオフィスが出るようになった理由の一つです。

オフィスを居抜き物件に引っ越すメリット・デメリット

では実際に居抜きオフィスに入居することで得られるメリットにはどういったものがあるのか?
そしてデメリットは存在するのか見ていきましょう。

居抜き物件に引っ越すメリット

1.入居にかかる費用を抑えられる
すでに引き続きオフィスで使用できる什器、家具、備品などが一通り揃っていることが多いため、新たに購入する必要がありません。

2.入居してから業務を開始する時間を短縮できる
一般的な業務を行うオフィスであれば、エントランス、会議室、事務スペースなどにそれほど大きな違いはありません。そのためまったく新規の物件に比べ内装工事などが必要なくなることで、業務を開始するまでの時間を大幅に短縮できます。

3.入居費用を抑えられることで最新のOA機器などを購入できる
入居費用を抑えられることで、浮いた費用を最新のOA機器などの購入資金に回すことが可能になります。また本来であれば内装工事に使用するべき費用を内装のグレードアップに使えるようになるなど、一段階上のオフィスが実現します。

居抜き物件に引っ越す時のデメリット

1.デスクなど什器の追加ができない
一般的なオフィスレイアウトはどこもそれほど変わらないといっても、管理会社によっては持ち込んだ什器、家具、備品などの追加などがまったく認められていないといったケースもあります。その場合、新たに貸倉庫などを借りなければならず、移転費用がかさんでしまうことがあります。

2.残された什器などが古い!リース契約だった!?
空き室になってから時間が経ってしまったことで、残された什器などが古く使い物にならないといったケースがあります。またちょっと驚かれるかもしれませんが、そのまま使えると思っていた備品などがリース契約のもので、入居と同時に引き上げられてしまったといったこともあります。どちらも新たに購入しなければならず、かえって割高になってしまいます。

居抜きオフィスの入居は十分なチェックを忘れずに

オフィスの移転に伴う経費の大幅削減、業務開始の早期化、環境への配慮と様々なメリットを生み出す居抜きオフィスへの移転。しかし飲食店や店舗などに比べまだまだ数が少ないこともあり、細かい部分での確認を十分に行わないと一般的な移転よりもかえって費用がかかってしまう場合もあります。

現在、居抜きオフィスへの移転を考えているのであれば、残されている什器、家具、備品のチェック。追加の工事の可否など管理会社への確認を怠らず十分な検討をするようにしましょう。