もっときれいな空気の中で仕事したい!換気の重要度

お昼すぎになると、なんとなくオフィスの空気が淀んでいると感じたことはありませんか。もしかすると、換気が十分でないのかもしれません。空気環境が悪いと、作業効率が落ちるだけでなく、インフルエンザなどの感染症も心配です。オフィス内のレイアウトを工夫するなどして、きれいな空気の中で勤務しましょう。

二酸化炭素の濃度が上がると業務効率が低下する

二酸化炭素濃度が軽度に上昇するだけでも、オフィスワーカーの集中力と意思決定力に悪影響が出ます。米国のカリフォルニア大学バークレー校とニューヨーク州立大学の研究チームの調査によると、二酸化炭素濃度が1000ppmを超えると、集中力と意思決定力などの低下が顕著になるそうです(※1)(※2)。学校の教室は生徒数が多いためにしばしば二酸化炭素濃度が1000ppmを超え、また、オフィスでも人がたくさん集まる会議室では1000ppmを超えやすくなります。なぜなら二酸化炭素の発生源は人の呼気だからです。長い会議で眠くなりやすいのは、二酸化炭素濃度の上昇が関係しているからかもしれません。

外気の二酸化炭素濃度は通常400ppm未満なので、窓を開けて室内に新鮮な空気を入れることで二酸化炭素濃度は下がります。冬場は窓を閉め切ることが多くなりがちですが、意識的に換気を行いましょう。

※1: 建築物衛生法でも二酸化炭素濃度は1000ppm以下と定められている。

※2: “Is CO2 an Indoor Pollutant? Direct Effects of Low-to-Moderate CO2 Concentrations on Human Decision-Making Performance” (ENVIRONMENTAL HEALTH PERSPECTIVES (National Institutes of Health, Online 20 September 2012)

オフィスワーカーはきれいな空気を求めている

空調機(空気調和機)の世界的メーカーであるダイキン工業が実施した「第6回現代人の空気感調査」の総合報告書によると、実に94.4%の人が「オフィスの空気環境は仕事の効率や成果に影響を与える」と回答しました。また、同じ調査で空気環境の改善のうち何が効果的だと思うかを聞いたところ、「快適な温度設定」(37.4%)がもっとも多く、「換気」(28.3%)が続きました。この結果からも、オフィスワーカーが換気によるきれいな空気環境を求めていることがわかります。

インフルエンザ対策としても換気はとても有効

空気が乾燥する冬期にはインフルエンザの流行が懸念されます。感染予防のためには、日頃の健康管理はもちろんのこと、多くの人が一日の大半を過ごすオフィスはまめに空気の入れ替えを換気することが大切です。

換気が不十分な場合、空気中の汚染物質が蓄積されやすい状況になり、インフルエンザウイルスや細菌などによって空気が汚染される恐れがあります。

大規模な工事をしなくても、レイアウト変更だけで換気は改善

排気ダクトの新設などといった大規模な工事をしなくても、オフィスのレイアウトを少し工夫するだけでも換気は改善されます。その例をいくつかご紹介します。

窓を開けやすいように家具を配置する

定期的な換気をしやすくするために、窓を開けやすいレイアウトにしましょう。そのためには、外気を取り入れる窓が書棚などで開けにくくなったり、あるいは、給排気口が塞がったりといったことがないように、人の動線だけでなく空気の流れも考慮してレイアウトをする必要があります。

窓を対角線に2つ以上開けると効果的

窓を2つ以上開けて、空気の出入り口ができるだけ対角線になるようにしましょう。そうすることで、オフィス内に空気の流れが生まれ、換気の効率が高まります。空気の通り道に障害となるような背の高いものを置かない、パーティションを使うなら低いものにするといった工夫をして、空気の流れを遮らないようにすればなおよいでしょう。

席を離して人の密集度合いを下げる

デスクの配置を変えて人の密集度合いを緩和すれば、二酸化炭素濃度が上がりにくくなります。もしデスクの移動だけでは対応できないくらい人数が多い部署がある場合には、部署ごと広いスペースに移動させるか、席と席との間に観葉植物を置くなどの工夫をしましょう。

執務スペースに対して人口過多と感じているなら、オフィスの引越しを検討するチャンスです。

空気清浄機を設置して花粉症の人に配慮

換気の際に、気になるのが「花粉が入ってくる」「チリやホコリが気になる」といった不満の声です。特に花粉は、日本人の約3割がアレルギーに悩まされている現在、無視できない問題です。そんなときは空気清浄機を設置し、換気に不安を抱える人たちにも配慮しましょう。