オフィスの業務効率を“色”で変える

オフィスの色づかいが業務効率に影響することをご存じですか?色には心理学的に集中力を高めたり、またはリラックスさせたりといった様々な効果があります。企業のイメージやオフィスのニーズに合わせ、最適なカラーリングを選んでみましょう。

カラーリングは生理的、心理的に影響する

色彩の研究の歴史は古く、有名な物理学者のニュートンや文豪ゲーテの時代から行われてきました。
色は、心理的な影響(例えば、集中力や認識力を高める)や生理的な影響(例えば、交感神経を刺激したり、リラックスさせたりする)、感情的な影響(例えば、明るいムードにさせたり、逆に落ち込ませたり)を与えます。そして、現代ではこうしたカラーリングの効果をオフィス環境に取り入れることが、トレンドになりつつあるのです。

集中力を高める効果が期待できる「青」

青は、「好きな色は何ですか?」という調査で、必ずといってよいほど1位か2位にランクインする、日本人が好む色です。アメリカで行われたあるアンケートでも、好きなオフィスカラーの1位に選ばれました。空や海、水などのイメージにつながるため、気分を落ち着かせたり集中力を高めたりする効果があるといわれています。また、他人に対して、知的な印象を与えるようです。

リラックス効果の「緑」。エコロジカルな印象も

緑は、葉や樹木、森といった自然のイメージにつながるため、気分をリラックスさせたり、心と体の疲れを癒したりといった効果が期待できるといわれています。また、目にあまり負担をかけない色としても知られています。最近のオフィスでは、カーペットや天井などに大胆に(大きな面積という意味)取り入れられるケースが増えています。

会議のスピードアップに役立ちそうな「赤」

赤は、炎や血といったイメージを連想させやすいため、交感神経系に刺激を与え、血圧や体温・興奮作用を高めるといった作用があるとされています。実際に、会議室に赤色を取り入れることで、会議のスピードアップを図っている例もあるほどです。オフィスのカラーリングに赤が入ると、たとえワンポイントでも非常にアクセントになります。

その反面、赤は、集中力があまり高くない人(特に、周りの声、音、刺激などを遮断するのが苦手な人)にとっては、さらに集中を乱す要素になりやすいという研究結果もあります。

落ち着いた雰囲気を醸し出す「グレー」

灰色(グレー)は、落ち着いた雰囲気を演出し、物事を受け入れやすくしたり、忍耐強くしたりといった作用が期待できるといわれています。目立たない色なので、まったく気にせずに仕事ができ、また、他の色と調和しやすいというメリットもあります。

広々とした空間を演出するなら「白」

白は、清潔感があり、広々とした空間を演出する効果もあります。事実、ロケットや宇宙ステーション(ISS)といった閉塞感の強い乗り物・場所で、白は大活躍しています。また、一定時間以上の業務効率にほとんど影響を及ぼさない(プラスの効果もマイナスの効果もない)と考えられており、非常に無難な色といえます。

最適な色の組み合わせは「青、緑に赤を少々」?

アメリカ人の研究者の一人は、集中力を高めると同時にリラックス効果も期待できる青と緑に、やる気を起こさせるような赤(ただし、強烈な赤ではなくやさしい赤)をアクセントとして組み合わせることが、オフィスデザインに最適だと主張しています。