ストレスが溜まりやすいオフィスの特徴

良いオフィス、スタイリッシュなオフィスがあるように、そうでないオフィスもあります。中でも、ストレスが溜まりやすいオフィスは業務の生産性を損ねるばかりか、従業員の健康に悪影響を及ぼし、離職率が高くなるリスクもあります。レイアウトを変更する際にはオフィスのストレス要因を知り、できるだけ排除するようにしましょう。

最大のストレス要因は「音のプライバシー」

シドニー大学のJungsoo KimとRichard de Dearが実施した調査研究『Analysis of Data From the Center on the Built Environment』によると、最大のストレス要因となっているのは、オフィスのタイプに関係なく「声や音に関するプライバシーの欠如」でした。特に、個室のないオープンオフィスやパーティションで区切っただけのオフィスでは、実に半数以上の人がフラストレーションを感じているという結果になりました。聞きたくない話や音が聞こえてしまい、その一方で、聞かれたくない話や音も誰かに聞かれかねないということが、心理的負荷になるようです。

視覚的プライバシーの欠如、温度が続く

また、既出の調査によると、視覚的プライバシーの欠如と温度も大きなストレス要因となっています。もし、上司の席が自分の席の真後ろにあったら、四六時中監視されているようなもので、まったく息が抜けません。また、快適に感じる室温には個人差が大きいため、たとえ空調を26~28℃といった無難な設定にしたとしても、「暑い」「寒い」「風が直接当たる」といった不満は、必ず出てしまうものです。

職場の人間関係はストレス要因ランキング上位の常連

職場のストレス要因に関する調査では、たいていの場合、第1位に「仕事量」、そして、第2位には「人間関係」がランクインします。さすがにオフィスデザインやレイアウトで仕事量を削減するのは無理ですが、人間関係だけでも何とかしようと、コミュニケーションやコラボレーションを促進する様々な取り組みが行われています。

複合機や給湯室の横に設けられた雑談スペースや、雑誌や書籍を置いたミニライブラリーなどの「マグネットスペース」はその一例。アドホックな出会いを誘発するため、部署の垣根を越えて交流できるだけでなく、何気ない会話が徐々に熱を帯び、内容の濃いブレストや新規ビジネスのアイデアの創出に発展する可能性もあります。

狭いデスクだと、隣の人の物がはみ出てくる

デスクの幅が狭い場合、隣の同僚の物や資料が「不法侵入」してくることがあります。数センチ程度はみ出してくるくらいでも、気になる人にとってはかなりイライラすることもあるでしょう。また、対向型のレイアウトでは、奥行きが足りないと机の下で足がぶつかり合うこともあります。集中して仕事するためには、1.4~1.5メートルくらいのデスク幅が少なくとも必要だと言われています。

パソコンを長時間使用することによる視覚疲労

パソコンを長時間使用することが常態化している今日、目の疲労や視覚の低下、肩や腕の痛み、判断力の低下など、様々な症状を訴える人が増えています。そして、この傾向は、観葉植物のないオフィスではより強まるそうです。また、観葉植物があるオフィスとないオフィスとでは、空気のよどみに関する不満足率が約35%も違うという豊橋技術科学大学の松本博教授の調査結果があります。